共用できるパーツ・できないパーツ①

 

うっかり在庫確認を怠って、在庫パーツが切れた!

お客様から修理を預かったら、使いたいパーツがない!

 

こんな経験、ありませんか?

 

今日はそんなピンチに覚えておくと役に立つかもしれない、

『このパーツ、実はこっちの機種にも使える!』

iPhone、iPadの共用できるパーツのお話です。

 

〇iPhone4・4s 液晶パネル

iPhone修理に長く携わるリペアマンならご存じかもしれません。iPhone4と4sの液晶パネルはコネクタが同型ですので、共用が可能です。ただし、パネルを本体に固定するための周囲の枠の形だけが違うため、ここは元のパネルから剥がして交換する必要があります。

 

〇iPhone6系 ホームボタン

同時期に発売されたiPhone6と6Plusのホームボタンは、完全に同型ですので共用が可能です。同様に6sと6sPlusもお互い共用可能ですが、世代の違う6系と6s系は絶対に共用しないでください! 取り違えて組立て、起動したところ文鎮化したとの報告が上がっています。

世代間の見分け方は意外はちょっと見落としがちですが、

 

 

上の写真の丸で囲った部分、樹脂の乗り方で見分けます。樹脂の真ん中に隙間が開いている方が6系、樹脂が隙間なく盛られている方が6s系です。

とにかくうっかり間違えて使ってしまうと大惨事になりますので、組み立てる前にしっかり確認しましょう。

 

〇iPhone6・6sのアウトカメラレンズ

 

同じく6系の話になりますが、サイズの同じ6と6sのカメラレンズは共用できます。同様に6Plusと6sPlusが共用可能です。先程のホームボタンと組み合わせが真逆なので少しややこしいですが、こちらは本体のサイズでそのまま覚えて頂ければ分かりやすいかと思います。

 

〇iPhoneSE液晶

 

iPhoneSEは発売当初から、外見がほぼ同じiPhone5sとどこが変化したのかが話題になりましたが、液晶パネル自体は構造も解像度も完全に同一です。5sの再生パネルがそのままSEに使えます。

 

ただし、コピーパネルについてはSEに5sのパネルを取り付けると起動しなくなります。こちらは再生パネルまたはSE用のコピーパネルを装着する事で元通り起動する様になりますので、使用するパーツの原価やお客様のニーズも併せて判断すべきかと思います。

 

〇iPad mini デジタイザ&液晶パネル

 

変わったところではiPad miniシリーズもご紹介しておきましょう。

 

iPad mini全4世代のうち、1~3世代まではデジタイザ(タッチセンサー付フロントガラス)と液晶パネルが別々の構造になっています。第1・2世代はデジタイザが共通構造となっていて、ホームボタンごと同じデジタイザで交換が可能です。第2・3世代はRetinaの液晶パネルが共通となっています。

 

実は、デジタイザに関しては一応3世代ともコネクタの形状が一緒なのですが、第3世代はホームボタンがTouchID機能付きになっているため、そのままでは完全に流用させることはできません。

 

〇iPad AirとiPad第5世代(2017年モデル)

 

最後は比較的新しい機種のご紹介です。

 

iPadAir 第1世代と2017年に発売されたiPad第5世代は、先に紹介したiPad mini 第3世代までと同様、デジタイザと液晶パネルは別構造になっているのですが、これがAir~iPad5間で両方とも共通パーツとなっております。iPadAir1が発売されたのは2013年なのですが、その当時のパーツがそのまま使用されているというのはかなり意外なのではないでしょうか。

 

ちなみにiPad Air2はiPhone同様デジタイザと液晶パネルが一体型の構造に変わっているので、デジタイザや液晶パネルのみの交換はできなくなっています。