『データの回復を試みています』システムトラブル

今回は液晶パネルやバッテリーの話題からちょっと逸れて、iOSのシステムトラブルについてのお話です。iOS復元や一部の水没修理の際に、ご参考になれば幸いです。

 

○システム復元時の謎のメッセージ

今回も修理屋さんから情報をいただいての記事になります。

水没復旧したiPhoneの画面が、リンゴマークとゲージの下に「データの回復を試みています」と表示されたまま、固まってしまっていたそうです。

その後、幸いにも長時間放置した後で元通りに復元されたそうですが、復元画面に通常表示されないメッセージが出ている事もあって、生きた心地がしなかったことでしょう・・・。

 

調べてみると、同様の症状からゲージが増えない、読み込みが完了すると再度この画面に戻ってループしてしまう等、実質的に復元不可に陥ってしまった報告を何件か発見しました。2016年秋頃に急に散見されるようになったようですが、なぜかここ数カ月で発症報告が急激に増えています。現在症状が良く起きているのは、iOS11以降の機種、特にiPhone7が特に多い印象を受けます。

 

・・・ちなみに、iPhone7の発売は2016年9月、初期iOSとして同時リリースされたiOSはver.11.0.0ですので、原因についてはもうほぼ答えが出ているようなものですね(苦笑)

iOS11以降のエラーやiPhone7固有の問題に関しては以前にも別の問題について記事を掲載いたしましたが、これもiOS11特有の問題という事ですので、特に古い機種のアップデートにはより注意が必要そうですね。

 

iOS11の端末を修理する際の注意点について>>>

iPhone7 液晶パネルの違いとFeliCaご利用の際の注意点について>>>

 

 

 

○発症したケースいろいろ

弊社に集まった情報の中でも、前述の水没後に発症したケースのほかに、iOSアップデート後や、突然強制終了した後に陥った事例、なんと恐ろしいことにバッテリー交換修理後に発症した事例もありました。

恐らく、一時的なシステムトラブルが原因でOSがクラッシュし、自力で復元できるかは運次第・・・と言葉にすれば簡単ですが、結局のところ、通常のシステムエラーとの違いは明確には不明です。Apple公式からのアナウンスやサポートセンターの案内にも同様のメッセージについての情報はありません。Apple公式の基本姿勢としては、以前から変わらず、

 

「システムエラーはiTunesから復元してね!」

 

「復元不可(文鎮化)の場合は本体交換または買い直してね!」

 

「バックアップされてないデータについては責任取れないよ!」

 

ということでしょうから、これと言って目新しい対策をするべき事案という訳でもないのでしょう。

修理業者様としても、目に見える箇所の物理的故障ではありませんので、復旧の可能性については具体的なご案内が難しいところだと思います。

 

 

 

○結局どうしたら良いの?

このようなシステムエラーでお困りのお客様がご来店された場合、修理屋さんとして可能な対応策としては、以下のような手段が考えられます。

 

①一度分解、バッテリーを取り外して完全放電を試みる

 

②DFUモードからiTunesに接続し、iOS更新を試みる

 

③同じくiTunesから復元を実行し、バックアップからの復元はお客様に委ねる

 ※お客様ご自身でパックアップを作成されていた場合に限る

 

 

通常のシステムトラブルと同様、端末自体で復旧が不可能な場合は一度初期化の上でバックアップから復元、ということになりますので、お客様ご自身がバックアップを確保されているかが重要なポイントとなります。

修理業者様各位におかれましては、定期的なバックアップ作成の習慣が広まるよう、改めてお客様にご案内と注意喚起を呼び掛けていただきたいと思います。

 

 

 

2018/2/18 :続報が入り次第、この記事を更新または新記事を掲載の形で情報を公開致します。