イノベーション都市・深圳発展の仕組みと今後

イノベーション都市・深圳

深圳街並み

「深圳の街並み」

深圳は中国の広東州に位置し、今やビジネス上では当たり前のように聞く名前にもなってきました。


今回はイノベーション都市として知られている深圳の構造の仕組みを分析し、今後の動きまで着目していきたいと思います。

この記事をさっと見るだけで深圳のイノベーションの仕組みと今後の動きが分かります!

では早速見ていきましょう。

1深圳の今と昔
2電子製品の集積地深圳
3イノベーション都市・深圳の仕組み
4深圳の今後と影響力

 

1深圳の今と昔

深圳の時代の移り変わりを簡単にまとめたいと思います。



深圳は1978年の改革開放政策で経済特区に指定され、国内外からの技術や人材を積極的に取り入れたことでわずか30年程で急成長を遂げました。
そのため20、30代が全体の65%を占めていて、65歳以上が2~3%しかいないと言われています。


さて、深圳の得意分野である電子製品についてみていきましょう。

2電子製品の集積地深圳

深圳は以前から電子製品が得意分野でした。

1980年ごろから外資が数多く進出しました。

ブラウン管テレビやゲーム機、電話機を中心に生産していました。
着々と生産基盤を固めていった深圳はその後1990年には世界でもトップクラスの電子製品生産市場になりました。


特に深圳が所在する珠江デルタは、世界有数の産業集積地です。ここでは、電子製品や、自動車など、様々な産業において、製品の研究開発から、部品の生産、組み立てまで、サプライチェーンのすべての工程をこなせるインフラが揃っています。

深圳の中心部分から1~2時間で多くの部品の調達もすることができ、規模の経済と範囲の経済が合わさったような環境です。


最近では「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれていて、短期間でアイデアが製品化されています。

3イノベーション都市・深圳の仕組み

深圳の特徴は大きな市場が存在し、モノの供給がしやすい、また、民間の企業も多く、オープンな市場習慣があるので情報共有のしやすさから、起業がしやすいことがあげられます。



他にも政府の政策、メーカースペースという2つの観点からもイノベーション都市の仕組みの強さがうかがえます。

長年の電子製品産業の強み

深圳は上述したように元々電子製品の分野が得意でした。電子製品はモジュール化できるものが多いので従来使っていた資源を新たな新規業種にそのまま利用することが可能なのです。

モジュール化とはハードウェア、ソフトウェアを生産するときに標準化されたものを使用することをいいます。
標準化されたものを使うことによって、どのメーカーのものでも使用可能ですし、構成単位での組み換え、交換が可能なので、新たに部品を開発するコストも抑えることができますし、ほかの様々な部品と組み合わせることで、多様なモノを生産することが出来るのです。

オープンマインド

深圳に大量に中小企業が参入できた背景には業界の知識や情報がオープンなことにあります。お互いが情報を共有できるので、技術的難題や、開発を試みるときにも助け合うことができ、新規参入しやすい仕組みになっています。

孔雀計画

地方政府は2010年に孔雀計画を試みました。
深圳に国内外から優秀な人材を集め、イノベーション都市をもっと活発にしていこうというのが目的でした。
目標としては5年間で50以上の研究チームを作り、一万人以上の優秀な人材を誘致しようとするものでした。

金銭面の補助が充実していて、金銭の使い道もかなり自由に定められたのです。これからもどこにも負けないような最先端技術やビジネススキルを集積していく都市になることが期待されますね。

メーカースペース

メーカースペースとはスタートアップ企業を支援するためのものです。場所を貸すことから、企業との契約、資金の提供など多方面から支援をしています。

例えば大企業がメーカースペースを提供する場合、その企業の経営方針や資源をお互いに共有しながら支援をしてもらう形や、サプライチェーン主導型では、資源や部品の供給、設備の共有を通じた全面的なサポートもあります。

4深圳の今後と影響力

現在、世界のあちこちで消費者のニーズをとらえる新たなサービスが次々と生み出されている。
しかし、いくら革新的なアイデアが生まれても、それをより早く製品化する必要があると思います。そもそも製品化するための基盤がなければ話にもなりません。

ハードウェアのシリコンバレーと呼ばれている深圳にはアイデアをいち早く製品化する製造基盤があるのです。

近年は、世界中から集められたアイデア、人材を駆使し、さらに成長を遂げてきています。世界の各地域の多様なニーズから生まれたアイデアを製品化するための拠点として、深圳の存在感は今後も高まっていきそうです。