ショールーミング化?って何?-中国スーパー「盒馬鮮生」に学ぶこれからの小売のありかた-

 ショールーミング化とは?

ショールームのイメージ

ネット販売やECが流行っている今現在、これらの販売方法をうまく取り入れないとあなたのお店も時代に取り残されてしまうかもしれません!そうならないために、「ショールーミング化」というキーワードを抑えてしっかり対策していきましょう。

 

「ショールーミング化」とは、

商品を買う際に実店舗に訪れて実物を確かめたり店員さんの話を聞いて、情報を集めた後、その店舗では買わずにオンラインショップで購入することです。

 

店舗で商品の質感を確認したり、従業員の説明を聞いたりした上で、安く買えるオンラインショップで購入する「ショールーミング」は消費者にとっては賢い行動といえます。しかし、生産者にとっては人件費と店舗維持費をかけ、実店舗を経営している中、商品購入の利益をECサイトに奪われるので、たまったものではありません!

私のショールーミングの経験

実際、私自身のショールーミングの経験としては、大型本屋で実物の本を確認したのちに、より安い中古品をamazonで購入したことがあります。(そのほうが安いので笑)

 

また別の例としては、私が大学一年生の時パソコンを購入したときの話があります。パソコンのメモリ数は、USBでは64gbとか言っているからパソコンでもそのくらい必要かなー?ってくらいの知識でパソコンを買おうとしていました笑

 

それでも、安く買いたかったため、複数の家電量販店をはしごして説明をきき、最終的に価格ドットコム等の価格比較サイトの情報を加味して二件目の量販店で購入しました。

 

ショールーミングによる米国トイザらスの倒産

実店舗での店舗の維持費や商品を抱えるコストを負担しなくてよい分、ECサイトで低価格販売ができるのはある意味当然でしょう。若い世代は、情報を得る際にネット検索をしたり、低価格であればECサイトでも購入するということを頭にいれておかなければ、いくら大手企業でも時代の流れには逆らえません。

 

実際に、ショールーミング化によって実店舗に訪れる人が少なくなっている現状に、うまく対抗できなかった米国トイザらスは倒産してしまいました。

 

米トイザラスは2018年3月15日、米国破産裁判所に届け出を行い、米国内の全735店は閉鎖された。9,834,000 km²もの国土面積もの国土面積を持つアメリカでは、実店舗への買い出しへよりもECサイトで買うほうが、利便性が大きいといえる。紙おむつ等の買い回り品を豊富に取り扱うことで、顧客の来店頻度の回復を図ったが、Amazon等のECサイトに敗北し、倒産する結果となった。

    引用元:   https://maonline.jp/articles/toysrus_jp180316

 

ショールーミングへの対抗策

このショールーミングに対抗するうまい方法はないのでしょうか?

 

その答えは「盒馬鮮生」(Hema Fresh)という上海のスーパーにあります。ECサイト注文からの配送時間はなんと30分、アリババから1.5億ドルの出資を受け、オフラインとオンラインの施策を組み合わせた施策をおこなうことを特徴としています。

 

picking goods for online order
画像引用元:  https://asia.nikkei.com/Asia300/Alibaba-quickens-grocery-openings-fusing-bricks-and-clicks

実店舗をメインの販売方法としてきた小売業者がECにも進出したのではなく、むしろECのオンラインと実店舗のオフラインを融合させ、二つそろって成り立つ新しい小売のありかたを示しています。

 

盒馬鮮生がオンラインとオフラインを組み合わせた新しいコンセプトの小売りであることは、以下の3つの特徴から読み取れます!

 

1.商品のタグについているQRコードを読み取ると、すべての商品で詳細な情報ページが出てくる。セールの商品だけでなくすべての商品から情報が出ることからも、ECサイトありきのコンセプトが読み取れます。

 

2.盒馬鮮生は一見、従来の生鮮スーパーの形をしていますが、ECの倉庫・物流センターとしての役割もともに持っています。ECサイトからの商品の注文があると店内の商品をバッグに詰め、配達します。従業員も買い物バッグを持ってショッピングをしているようで、不思議な感じがします笑。

 

3.一部現金にも対応していますが、アリペイのセルフレジを基本の決済方法として、レジ打ちの分の人件費を削減しています。在庫倉庫と販売店舗の維持費が一緒になるため、コストダウンが狙えます。 

盒馬鮮生のような小売りの形がショールーミングへの対抗策だといえます。

まとめ

盒馬鮮生は当社の輸入のコンサルを行う拠点がある深圳にも2019年3月1日現在で、18店舗と勢いを増しています。

 

オンラインとオフラインを組み合わせた盒馬鮮生のような小売りのコンセプトは生産者の利益を守り、消費者の利便性も上げます。今後はECサイト等、ショールーミング対策が必須になっていくでしょう。