最近話題になっている中国のシリコンバレー深センって?

弊社ではiPhoneを主としたスマートフォン関連の仕入れを全て中国からしており、深センの商品の輸入代行業務なども請け負っています。その流れで頻繁に中国深センを訪れるのでどんなところか一般的な目線で雰囲気が伝わるようにまとめてみました。深センの景気的なピークは2年〜3年前でしたが、未だに街には大勢の人と活気と熱量で溢れていて、初めて行った方は圧倒されると思います。私は特に電子部品やガジェット関係(最近だとドローンやGoPro)などが好きなわけではないので通な方が読むには読み応えがないと思いますのでご容赦下さい。

深センの基本情報

■中華人民共和国 広東省 深圳市(英語ではShenzhenと書く)

■北京市、上海市、広州市と共に、中国本土の4大都市

■人口約1300万人(ちなみに東京の人口は約920万人)

■スタートアップ企業や製造業を支える工場が数多く存在し、「中国のシリコンバレー」と呼ばれている。

■下記深センにある日本人でも知っている人が多い有名企業

・テンセント(英語:Tencent 中国語:腾讯 )

世界時価総額ランキング8位で有名なサービスにWeChat(微信)※日本でいうところのLINE

・ファーウェイ(英語:Huawei 中国語:華為)

最近スパイ工作がなんたらかんたらでトランプ大統領の一声で各国排除!?のニュースが良く流れている。スマホの世界販売台数シェア2位で日本でも4位〜3位。

・フォックスコン・テクノロジー・グループ(英語:Foxconn Technology Group 中国語:鴻海科技集団)の工場がある

iPhoneの組み立て工場を所有し、目立つニュースとしてグループ会社の鴻海精密工業股份有限公司(略称:ホンハイ)がシャープ(SHARP)を買収して日本人へはショックを与えた。労働環境が悪いすぎることで度々取り上げられている。

深センってどこにある?位置関係

深セン日本位置情報

日本から飛行機で大体5時間程かけて香港へ行ってそこから電車で1時間半で深センへ入れます。飛行機代は成田から往復3万〜4万円、羽田からだと5万〜6万円でエコノミーであれば行けます。たまに安い便だとトランジットで台湾を経由することがあります。深センから中国本土なのでGoogleMapがあまり発達していないせいか深センにピンを置いているのに香港が表記されています。さらに拡大した画像がこちら↓

深セン香港地図

総面積 2,050 km²で大体東京と同じくらいの大きさです。深センのすぐ下が香港になっており、日本人は大体香港空港から深センに向かいます。深センも香港も同じ中華人民共和国ですが、現地の人たちは別の国だという認識でいて、香港→深センへ入るのにもイミグレを通過しなければなりません。この辺は長くなるのでまた別記事で。

深センといったらな街ファーチャンペイ(電気街華強北:华强北)

ファーチャンペイ広場

東京都と同じくらい大きい都市の深センだが最近脚光を浴びてきているのがここファーチャンペイ(華強北)です。

華強北(华强北)ってどこにある?

ファーチャンペイ華強北地図

↑画像一帯が電子市場のビルが集まっている華強北になります。香港からここへ行く場合は香港空港からバスに乗って上水(シャンスイ)というところまで行ってそこから【福田口岸( Futian:フーテンコウガン)】もしくは【羅湖口岸(Luo Fu:ローフーコウガン)】へ電車で行きイミグレを通って電車orタクシーで15分くらいでファーチャンペイへ着きます。

ファーチャンペイ(華強北)の基本情報

■最寄り駅:華強北(华强北)駅

■1990年代に深センの産業グループである賽格電子集団(Shenzhen Electric Group:SEG)が秋葉原を視察して小さい店が多数並ぶ構造の「賽格広場(SEG Plaza)」を作ったのが始まりとされる。↓画像右側に賽格のビルがあります。

電子市場広場
電子市場拡大地図

地図の右上青字で記載の【家電量販店】のところが上に掲載した写真のところです。こうしてみると綺麗な広場ですが、数年前まではこの通りが工事中だったこともありますが見た目がけっこう雑多な感じの広場でした。わかりづらいかもしれませんがこんな感じ↓

少し前の電子市場
少し前の電子市場2

今ではほとんど見かけなくなりましたがいたるところに↓のような目を塞ぎたくなるような乞食が散見されました。これは中国に限らず発展途上国あるあるですが、日本ではまずありえないので初めて見た時はかなり衝撃的だったのを覚えています。

乞食

ガジェット好きはずっと散歩とショッピングしていられる!

ファーチャンペイ(華強北)の電子市場には一体どんなものが売っているか一部写真を撮っていたものを紹介していきます。

SEGCOM通信市場
偽スマホケース
偽スマホシール

さすが偽物大国中国。ディズニーやLINEスタンプのキャラクターや日本のアニメのキャラクターなどのスマホケースや保護シートなどたくさん売ってあります。これらは非常に安価で1個10元〜20元(150円〜500円)程度のものが多く、オリジナルブランドのものを買おうと思ったら約10倍の日本円で3,000円くらいで売れます。この他高級時計や高級バックの本物そっくりやスピーカーやヘッドフォンあらゆるものの偽物が大量に定価より安価に売られいます。これを日本へ輸入して売ったりしたら商標法違反で捕まってしまうので要注意です。たまにこれに目をつけて輸入販売して逮捕される方がいらっしゃいます。

電子市場広場

道端の露店でドローンが売られています。わかりづらいですが右側に映っているおじさんが操縦していて目線の先にドローンが飛んでいます。

ドローン売っているお店
ドローン売っているお店2

ビルの中も歩いているとけっこうドローンを売っているお店がありました。

一番安いものだと超小型のもので20元(300円くらい)〜高いものだと1200元(2万円くらい)のものまで幅広い種類が並んでいます。

筆者は特にガジェットに興味がないのでスルー

マイニング専用機

マイニング専用機販売店
マイニング専用機販売店2

1年ほど前から↑画像のような仮想通貨のマイニングをする機械を売っているお店がめちゃくちゃ増えました。電子市場で数えきれないくらいの店舗が取扱しています。

仮想通貨のマイニングをして電気代を支払って〜としていると利益を出すのがかなり厳しいみたいです。通過の価値の変動が多くリスク(不確実性)が非常に高く、以前のように爆発的に価値が上がることもなくなったため儲からないみたいです。ただマイニングの肝は効率の良い機械を買っていかに電気代を抑えて止まらないように運用しつづけるかどうかのため、インドなどの電気代が安い国の人をターゲットに販売している模様です。

基盤修理屋
MACiPhone修理屋

MAC専門やiPhoneなどのスマートフォンの修理屋さんもたくさんあります。どの修理屋も通常の修理より難易度が非常に高い【基盤の修理】をしています。近年の深センは物価が上がっていることも勿論ですがこういった特殊技能を有した人材のお給与事情は日本と比較しても高くなっております。人材の技術力にもよりますが基盤の修理ができるスタッフを1ヶ月囲うとなると最低でも日本円で30万〜50万程度かかります。また基盤の修理を3ヶ月習う場合でも50万〜60万ほどかかります。日本ほとんどやっているところのない基盤の修理も深センの電子市場では当たり前のようにしています。

モバイル電子決済
WeChatPay

どのお店もほぼWeChatPayかAliPayでのQRコード決済に対応しています。中国では飲食業からアパレルから何から何までモバイル電子決済が浸透しています。中国でお金を支払う際に現金を出すと「お前まだ現金なのか?」と嫌な顔をされるくらい生活の末端まで行き届いています。

なぜ中国ではモバイル電子決済が異常なスピードで浸透したのか?

日本のモバイル電子決済の普及率が約10%未満で中国は90%以上と言われています。そこで「日本は遅れている!」などのニュースや記事をみかけたりします。アメリカや日本のような先進国では未だに現金でのやり取りが多いです。特に日本は電子決済の普及が非常に遅く、大都市圏では電車を多く利用するためSUICAやPASMOでの決済は多く見かけますが地方にはまだまだ現金が根強いです。なぜ中国が急激に普及しているかというと国的なバックグランドが大きく関係しているようです。中国でモバイル電子決済の普及を後押しした要因として大きく下記2点が考えられます。

■偽札が多い

あまりにも偽札が多いため2015年に100元札が新しく発行されました。(100元=1700円ほど)中国で一番高い紙幣が100元紙幣のため、偽札のほとんどが100元で刷られていたためです。新札が発行されてからもタクシーでも偽札じゃないか確認されたり、どのお店も偽札識別機が置かれていて必ずそれを通して支払いをしており非常に面倒でした。

■治安が悪い

中国は急激に経済成長してGDP日本を追い抜いて2位の地位まで確立しましたが実際は発展途上国ならでは治安がまだまだ良くなく、貧富の差がものすごく激しいままです。日本では考えられませんが、中国では生まれながらにして未だに【都市戸籍】【農民戸籍】などの身分制度があり、2015年まで一人っ子政策などもあり、そもそも戸籍がない人口が3億人くらいいるとの予測があるくらいむちゃくちゃです。そのため従業員の経歴詐称や現金の着服は日常茶飯事、強盗などの犯罪も多く何か悪いことをして飛ばれたら後を追うことができません。初めて私が深センに行って安いマッサージ屋さんに入ったら、一緒にいた弊社顧問の竹内は50万ほどの現金をたまたま手持ちのバックに持っており、マッサージ中寝ている間にとられていました。その後お店を追求、警察をにも相談しましたが戻ってきませんでした。その時のマッサージ屋がこちら↓

マッサージ屋にて

日本のように犯罪の少ない国ではその必要性が顕著に表れないですが、実生活するうえで上記に記載したような事象がモバイル電子決済にするだけで解消されました。まだ手数料が無料というのもかなり大きいです。モバイル電子決済というイノベーションと中国の時代や風土が劇的にマッチングして普及を後押ししたと筆者は思っております。おかげで現金でのやり取りが減って↓画像のような面倒なことも減りました。

元の現金数えている

いかがでしたでしょうか。これでもまだまだ伝えきれていないので何か見つけたらご紹介していきたいと思います。